普段使いのグルメガイド

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感想を書いていただけなのに 最終話 ~ ついてくるおじさん ~

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画像はイメージです。

 

グルメ口コミサイトを舞台にした物語の、最終話です。

 

投稿レビューのパクリゲームがエスカレートしたあとには、どんな出来事が待ち受けているのでしょうか。

パクリのあとの物語

ある日、また行こうと思っていたお店を、何軒かグルメサイトで調べていると。

 

「あれ。」

 

なんかいつも同じ人を見かけるような……。

 

過去に自分が投稿した口コミの内容を、事実かどうか確認したり、難癖をつけて回ったりしている人の存在に気づいた。

 

 

……えっ、パクリの次は、行ったお店を訪ねてフルボッコに?

 

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画像はイメージです

 

前回までの話。

 【第一話】はじめのパクリ疑惑 f:id:cotton_100:20190325152354j:plain

 【第二話】パクリゲームでフルボッコ f:id:cotton_100:20190325152354j:plain

 

 

前にも似たようなことが一度、あったけど。

 

休みの日に、お金や時間をかけてわざわざ遠くまで行って、好みじゃなさそうなものを選んで食べるってことが、理解できなかった。

 

 

これはいったいどういうニュアンスのことなんだろう。

 

誹謗中傷を繰り返すネット弁慶、みたいなことなのか。

ついてくるおじさん

とにかくピタリ、と後をつけるように同じ店を訪れている「ついてくるおじさん」。

 

どのレビューにもコメントが続いて、会話が盛り上がっている。

 

 

……ますます、ドラマや映画みたいな展開になってきたぞ。

 

 

ところで、このグルメサイトのレビューコメントは、誰もが読めるわけじゃない。

 

口コミを4~5件投稿することではじめて、PCからコメントを読んだり書き込んだりすることが、できるようになる仕組み。

 

限られた人しか読めないことで、気が緩むのか。会話から人柄がダダ漏れてきて、読んでるこっちがハラハラドキドキしてしまう。

 

 

画像はあくまでもイメージ!

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このまま投稿を続けていれば、自分が口コミを書いたことをきっかけに、行ったお店にまた、とばっちりが回ったりするのか。

 

どうしてこんなことになるんだろう……私はただ、感想を書いていただけなのに。

ドラマや映画みたいな展開ではなかったみたい

文章のパクリをはじめ、もろもろの出来事をシリアスに受け止めた私は、口コミレビューの投稿をやめた。

 

でも、どうやらドラマや映画みたいな出来事ではなかったみたい。

 

種明かしをしてみると。

 

 

たいていは皆、素直な感想を書くものだ、と思っていたのが、そもそも間違いで。

 

素直な感想とはほど遠い、釣りレビューや「いっちょかみ(一丁噛み)」レビューはいくらでもあるから、読んでも真に受けないほうがいい。

 

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画像はイメージです

 

たとえば。誰かに目をつけて、批判したり否定したりを繰り返すのは、他人をおとしめて、代わりに自分の価値を上げるため。

 

そんなふうにレビュアー同士が、互いの口コミ評価で競争を繰り広げているような雰囲気があるのは、なぜなんだろう。

ネットの匿名性から承認欲求が暴走してしまう

ネットには、匿名で書き込みができる「大きな掲示板」がある。

 

このグルメサイトのレビュアーたちの噂話で盛り上がる匿名掲示板も、もちろんあるのだそう。

 

どこにでもある話だから、それを聞いたときは、別に何とも思わなかった。

 

 

でも今、想像力を働かせて考えてみると。

 

もし、「誰かにケチをつけて蹴落とせば、注目されるだろう。」なんて思いながら、いつもそこを見ている人たちがいるとしたら?

 

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画像はイメージです

 

誰かが座っていたテーブルを選んで回っては、食べ残しをつついてあさるような真似が横行してしまうのも、腑に落ちるというか。

 

 

過去に自分が行ったことのある店を思い出して、口コミを上から順に、内容の関連性を気に留めながら読んでいくと。

 

そんな書き手の存在が、色々と見えてくる。

感想を書いていただけなのに

「今、どこでどういうレビューを書けば、注目される?叩いたら盛り上がりそうなヤツって誰?」

 

なんて動機から、ちょうどいいお店を選んで口コミを書くのは、グルメサイトではよくあることのよう。

 

考えてみれば理解はできるけれど、なんていうか……私には向かない。

 

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画像はイメージです

 

 

口コミを書くのは楽しかった。いったん書きはじめると、いつも時間は飛ぶように過ぎてしまう。

 

その延長線上に。いつでも誰にでも、紡いだ言葉を直に届けることができるようになった、「今」があることを思うと。

 

グルメサイトでの出来事は、自分の血となり肉となったエピソード、と捉えておきたい。

 

 

~おわり~

 

 画像出典:写真ACf:id:cotton_100:20190325152354j:plain

 

 

※この物語はすべてフィクションです。登場する人物、団体、地名は架空のものであり、実在のものとは一切、関係がありません。

普段使いのグルメガイド

つたない長文を最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。 

 

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↓ 口コミの書き方をテーマにしたエッセイ。

cotton-100.hatenablog.com

感想を書いていただけなのに 第一話・二話

【感想を書いていただけなのに】は、三話完結の物語です。お時間のある時にぜひどうぞ。

 

cotton-100.hatenablog.com

 

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【2020.9.18.初投稿】

 

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